韓国の高速鉄道「KTX」と「SRT」の違いと選び方

「KTX」と「SRT」の運営会社と出発駅による違い
韓国国内を速やかに移動するための手段として、高速鉄道のKTXとSRTが広く利用されています。KTXは韓国鉄道公社であるKORAILが運営する日本でいう新幹線のような存在です。一方のSRTは株式会社SRというKORAILの子会社によって運営されています。
KTXとSRTはソウル市内の出発駅が明確に分かれている点が最大の特徴です。KTXの拠点はソウル駅や龍山駅であり、ソウルの中心部からのアクセスに優れています。対してSRTはソウル南東部の江南エリアに位置する水西駅を拠点としています。江南地区周辺に滞在している場合には、水西駅発着のSRTを利用する方が移動時間を大幅に短縮できます。出発地のロケーションに合わせて、乗車する高速鉄道を判断することがスムーズな旅の秘訣です。
「KTX」と「SRT」の座席の快適性と設備面での違い
高速鉄道を利用する際に気になるのが、座席の広さや車内設備の違いです。SRTはKTXよりも後に開通したため、車両が新しく設計されています。座席間のスペースもSRTの方がKTXに比べてやや広く作られており、長時間の移動でも疲れにくい工夫が施されています。
SRTは全ての座席に電源コンセントが設置されているため、スマートフォンを充電したい方には心強い設備です。KTXは運行している車両の種類によって座席の快適さが異なります。最新型の車両であればSRTと同等の設備を備えていますが、初期型の車両ではコンセントの数が限られていることもあります。ただし、KTXには特室と呼ばれる1ランク上の車両が連結されており、特室を利用すればゆったりとした空間で移動を楽しむことが可能です。
「KTX」と「SRT」の路線網の広がりと運賃設定の違い
路線網の広さという点ではKTXに軍配が上がります。KTXはソウルを起点として釜山や木浦といった主要都市だけでなく、韓国内の広範囲を網羅しています。SRTも釜山方面などへ運行していますが、KTXに比べると路線数が限定的です。
地方の細かな都市へ向かう場合にはKTXの豊富な路線網を頼りにすることになります。予約を行う際には、目的地がSRTの停車駅に含まれているかを事前に確認しておくべきです。運賃についてはKTXとSRTの間に明確な差が設けられています。
SRTの運賃はKTXに比べて約10パーセントほど安く設定されています。少しでも旅費を節約したい場合にはSRTを選択するのが経済的です。ただし、外国人向けの鉄道周遊パスであるKORAIL PASSはKTXには利用できますが、SRTには利用できない点に注意が必要です。
「KTX」と「SRT」の利用目的に合わせた最適な列車の選び方
KTXとSRTを選ぶ基準は、出発地と目的地、そして移動の頻度によって決まります。ソウル駅周辺を拠点にして地方都市を巡る予定があるならば、路線の選択肢が多いKTXが非常に便利です。江南エリアから釜山へピンポイントで素早く安価に移動したいのであればSRTが第一候補となります。
KTXもSRTも、公式アプリやウェブサイトから事前に座席を指定して予約することが可能です。韓国の高速鉄道は非常に人気が高く、週末や連休などは数週間前から満席になることも珍しくありません。予定が決まったら早めに空席状況を確認してチケットを確保しておくようにすることが肝要です。高速鉄道を上手く活用して、韓国各地を満喫できるようにしたいものです。
