韓国ではフルスモークで走っている車が多い
スモークフィルムとは
車のガラスに貼り付けると黒くなりガラスの透明度がなくなるフィルムですが、スモークフィルムはただガラスの透明度がなくなるだけのアイテムではありません。
たとえば、最近の窓ガラスはUVカットの効果を施したものがありますが、ひと昔前の物の場合それがないのでスモークフィルムを付けることで紫外線カットが可能になります。
さらにスモークフィルムは夏の直射日光によって起こる温度上昇を抑えてくれるほか、冬は車内の暖かさを逃げにくくしてくれるなどします。
そのため貼るだけでエアコン効率をアップさせる働きなどもあります。
そしてスモークフィルムといえば、透過率を変えることができるので外から見たときに車内を見えにくくしてくれます。
車の中を人に見られたくない時にはプライバシーを保護してくれるという効果もスモークフィルムには備わっています。
日本のスモークフィルム事情
日本の車事情では、スモークフィルムを貼る場所に注意する必要があります。
というのも、スモークフィルムの貼り方によっては車検に通ることができなくなってしまうという事情があります。
フロントガラス・運転席・助手席の3枚のガラスは、可視光透過率が70%以上でなければ車検に通ることがありません。
そのため、助手席側のガラスの可視光透過率が50%だった場合車検には通らないということになります
この事情を知らないと、いざスモークフィルムを貼ったがいいが車検に通らなくなったというケースも出てしまいます。
3枚のガラス以外で、後部座席のドアガラスやリアガラスであれば可視光透過率0%になっても咎められません。
日本とは異なる韓国の交通事情
韓国では全ガラス真っ黒な車が走っているということも少なくありません。
日本ではそのような光景を見ることがないだけに、韓国でこういう車ばかり走っているシーンを見ると違和感を感じる人も多いでしょう。
日本で禁止されているだけで、韓国ではそれが禁止されていないからこそ見られる光景かと思えば納得もできるかもしれません。
しかし実はそういう理由が背景にあるというわけでもないのです。
韓国のスモークフィルム事情
日本でのスモークフィルムの事情は上記で記載しましたが、韓国でも実はスモークフィルムに関する決まりというのは存在しています。
しかし韓国には全ガラスにスモークフィルムを貼っている車が存在しているというのは少し矛盾を感じることでしょう。
韓国の場合はフロントガラスで70%以上、運転席と助手席に関しては40%以上の可視光透過率の決まりがあります。
そのため決まりがあれば守らなければいけませんが韓国ではそれを守らない人が多いです。
日本の場合は違反をした車は6ヶ月以下の懲役もしくは5万円以下の罰金という罪がありますが、韓国の場合罰金2千円程度で済んでしまいます。
そのため罰の軽さからもこのような現状を生んでいると考えられます。