韓国車メーカーのEV車について
韓国の最大手自動車メーカー「ヒョンデ」の強み
韓国の最大手自動車メーカーと言えば、ヒョンデ(現代)です。
過去にはヒョンデの自動車が日本の街を走行する姿を見かけたものですが、近年ではあまり見かけなくなったと感じていた人は多いかもしれません。
日本にはトヨタや日産、ホンダやマツダなど、世界的に高い名実を持つ自動車メーカーが数多くあり、しのぎを削っています。
そのため、ヒョンデは一時的に日本への自動車輸出を控えていたのです。
しかしその後、世界における自動車業界の動向や今後のビジョンを確立した上で、電気自動車という分野で飛躍的な生産開発を遂げました。
日本でビジネスを展開しなくても、世界中でビジネスを展開しながらヒョンデブランドの価値を高めていったのです。
そんなヒョンデが、2022年に日本市場向けに2つのEV車種の販売を開始しました。
1つ目はアイオニック5で、これは100%電気で作動する自動車です。
韓国では韓国仕様のものが販売されており、日本では日本向けにカスタマイズされた日本仕様のものが販売されています。
2つ目はネッソで、これは水素と酸素を使って電気を作り出すFCEVで、モーターを使って走行するという点が特徴です。
アイオニック5もネッソも通常のガソリンエンジン車と比較すると、走行中に排気ガスなどの汚染物質を出さないゼロエミッションビークルに分類できます。
ヒョンデは、韓国においては巨大なヒョンデグループを形成しており、関連会社だけでも50社以上があります。
その中には、自動車生産を支える鉄板を作るための原料を確保する鉄鉱石の採掘会社まで含まれています。
原料の確保から自動車の製造を行うだけでなく、より時代のニーズに即したデザインや機能を設計したリデザインする会社もヒョンデグループの中にあるのです。
韓国のEV車事情
ヒョンデは韓国最大の自動車メーカーのため、韓国に足を運ぶと数多くのヒョンデ自動車を目にします。
しかしEV車に絞り込むと、なんとヒョンデ自動車のEV車は全体の70%以上のシェアを誇り、圧倒的な普及率を誇ります。
韓国に普及している自動車の車両登録台数は約2,500万台以上ですが、そのうちEV車は全体の10%程度を占めており、この割合は今後世界的なEV車普及に伴って確実に増えると考えられています。
韓国のEVメーカーを見ると、ヒョンデは全体の45%を占めています。
テスラは全体の14%程度、キアは25%程度となっており、ヒョンデが韓国のEV市場においては圧倒的な首位にいることが分かります。
現在韓国では、国を挙げてEV車の普及を進めています。
国や自治体が補助金を出すなどの公的支援もありますし、EV車の充電設備整備も進められています。